- 米国の先端 IT 研究開発における合理的な運営と
会計の仕組みについて -



セミナ概要


●講演の要旨、プレゼンテーション資料

  1. 米国における先端情報技術の研究開発と産業育成を加速する仕組みと法・制度
    資料(pdf)
    内田俊一: AITEC 研究所長

    米国の政府支援の新技術開発においては、新しいアイデアを得て研究を開始す る上流段階から、実用化を展望した評価用システム試作を行う下流段階までの 手厚い支援に続き、その商品化やその市場参入までも支援する仕組みが周到に 準備されている。このような一環した支援体制が、米国の優位性を確固たるも のとしている。このような仕組み・制度やわが国との格差について報告する。


  2. 米国の政府支援研究開発における効率重視のマネージメント 資料(pdf)
    岡崎文夫: AITEC 主任研究員

    本報告では、米国政府が支援している研究プロジェクトにおける省庁側の担当 者であるプログラムマネージャの果たしている役割および研究現場への権限委 譲の実態を具体的な事例で示し、我が国の実状と比較する。日米の比較を通し て研究者が意欲的に取り組め、予算などの使い勝手の良い柔軟な研究開発の運 営と効率的なマネージメントが可能な組織、体制について提言する。


  3. 米国の政府支援研究開発における予算算入費目と会計制度 資料(pdf)
    牧村信之: AITEC 主任研究員

    米国の政府支援研究開発プロジェクトの仕組み、制度を調査した結果、日米の予算算 入費目に大きな違い、特に日本では、労務・人件費の間接費分が算入費目に認められ ていないことが分かった。その違いは会計制度の基本原則に起因しており、日本 は、箱物作りを想定した形式主義的な政府の会計基準を採用しているのに対し、米国 は、先の見えぬ知的作業である研究開発を想定した柔軟性に富む合理的な民間の会計 基準を採用してからである。さらに米国は行政改革の核として政府業績結果法を制定 し、さらなる合理化、業績達成に取り組んでいる。


●セミナに関するアンケート結果
セミナにてご出席の皆さまからご回答頂きましたアンケートの集計結果(pdf)をご報告致します。


この結果から、今回のセミナが参加いただいた多くの方に有用な情報を提供できたことがうかがえ、主催者一同喜んでおります。ここに掲げたデータの他にも、いろいろなご意見、ご指摘を頂きました。これらは今後の調査研究活動に生かしてまいります。引き続きご支援のほどよろしくお願いします。