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7. インド

7.5 進捗状況

 情報技術・ソフトウェア開発タスクフォースは、情報技術アクションプランパート1の実施状況をヒアリング等によりレビューし、2000年3月にその進捗状況を発表した。それによると、108のアクションプランの内、実施済56、未実施27、実施中22、未採用3という状況であった。
 計画では、2008年までにITソフトウェアとITサービスの輸出額を500億ドルにする目標を掲げているが、ITソフトウェア輸出は、1999年度40億ドル、2000年度62億ドル、2001年度78億ドルと順調に拡大している。

図表7-1 インドのITソフトウェアの輸出額

(資料:IDC, NASCOM, http://www.nasscom.org/it_industry/

 ソフトウェア輸出が拡大する一方、国内社会での情報化は遅々としている。その背景としては、情報通信インフラが未整備であることが指摘できる。また、ソフトウェア技術者のスキルは高いものの、一般国民の情報リテラシーは低く、ディジタルデバイドの解消が今後の課題といえる。

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